どうも、管理人です。
電化区間(札幌~石狩当別:27往復、他)と比べて極めて本数が少ないのです。
こちらは、1時間に2~3本(内、1~2本は特急)ペースで運行されており、
新聞報道から、北海道の鉄道ネタを1つ。
札沼線 末端区間廃止へ
今回、廃止が議論されている「札沼線」
札沼線とは
戦時中に線路を撤去した区間もありましたが、戦後復旧し1972年まで
桑園~石狩沼田までの路線として存在していました。
新十津川~石狩沼田は、国鉄時代に「赤字83線」の1つとして廃止され、
「札幌~石狩沼田」の頭文字をとった路線名と合致しない現象が起こりました。
現在は、北海道教育大(札幌校)、北海道医療大学などが沿線に存在することから
「学園都市線」都の名称でも親しまれています。
今回廃止になる区間は?
今回、廃止が検討されている区間は「石狩当別~新十津川」の区間です。
「北海道医療大学~新十津川」の区間です。(2018/10/07 16:40訂正)
2012年の「学研都市線」電化の際に、電化されずに残された区間でした。
現在、石狩当別~浦臼で5往復、石狩当別~新十津川で1往復が運行されており、
電化区間である始発の桑園駅からは、56本の列車が出ていますが、
途中駅止まりである「あいのさと公園」止の18本を抜くと、
「札幌~石狩当別・北海道医療大学」で38本が運行されていることになります。
(2018/10/07 16:40訂正)
JR北海道は経営悪化から、この区間に関して「廃止・バス転換」を沿線自治体へ提案しています。2018年8月時点では、当別町を除き沿線の自治体から廃止の合意が取れていました。
最後に残った、当別町が「廃止」を受け入れると報道されました。
これにより、沿線自治体との合意形成がなされたことに成り、
JR北海道の計画する2020年バス転換が、現実味を帯びてきました。
沿線の状況は?
現在、札沼線と並行する形で「函館本線」が通っています。
滝川駅の時刻表を確認すると、「えきから時刻表」では
各駅から6~12km程度でのアクセスが可能となりますので、
バス等で、函館本線の駅へ出たほうが、利便性は高いということになります。
(2018/10/07 16:40訂正)
ただ、JR北海道の時刻表では5:50のライラックは「普通」扱い。
こちらで見ると、各駅時間2~3本程度運行されているとみることができます。
今回確認したHPの情報から。滝川駅
ただ、気になるのは途中にある普通駅。
茶志内駅の時刻表を見てみると、9,12,16時には列車がなく
おおよそ1~2時間に1本、合計16本程となっています。
並行する区間の大きな駅、岩見沢駅の時刻表をJR北海道HPで確認してみましょう。
運行列車数を見ると、各駅停車は2~3本/時、特急は朝夕に数本運行されています。
函館本線(岩見沢~旭川)の営業係数は「170」(2017年)といわれており、
赤字ではありますが、それなりに利用があると考えられます。
(札沼線末端部は、「2690」(2017年)ですので比較にはなりませんね…)
JRの考えでは、函館本線各駅へバスで接続する方向で動いているようです。
今後の札沼線を考える
残念ながら、札沼線末端区間は鉄道輸送に適している状況ではありません。
そのため、JRも鉄道運行終了の決定をしたのだと思います。
この廃止によって、路線図から消えてしまう区間では、駅名が表示されなくなり、
地図上で他人から触れられる機会が減少してしまいます。
廃止は残念ではありますが、燃料代高騰、高齢化の進行によって、
地域間をつなぐ公共交通の果たす役割は大きくなっていくはずです。
地域の交通機関を考える上で、使いやすく改善する機会と考え、
ぜひ「地域に愛される」交通体系の構成につなげていってほしいものです。
お詫びと訂正
2018年10月7日に誤記掲載がある旨2件連絡を頂きました。
16時30分に確認をしまして、本文の該当箇所を修正いたしました。
ここまで、多くの方に閲覧いただいており、管理人は真っ蒼になっております。
大変、申し訳ございませんでした。以下、修正箇所についてです。
再発防止のため、検証した結果も掲載しております。
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【廃止対象区間ならびに電化区間について】
本文中において「石狩当別~新十津川」と表記しておりました。
当初、管理人も「北海道医療大学」までだったと記憶していたのですが、
時刻表を確認し「石狩当別」行が多かったため、勘違いだったと判断し、
誤った情報を掲載してしまいました。確認不足でご迷惑をおかけしました。
【札沼線 運行本数について】
指摘を受け再度検証を行いましたが、ご指摘の通りでした。
再度集計した表を文中に掲載いたしましたので、そちらも確認ください。
情報収集で普段とは違うサイトを利用し、19時代以降の列車が別頁と
なっていたため、19時以降の列車(11本)を数え忘れた可能性が考えられます。
(当日集計した表には、検算した結果も「27本」となっていましたので、
その可能性が高いものと考えられます)
【函館本線 運行本数について】
指摘を受け再度検証を行いましたが、ご指摘の通りでした。
こちらは、特急の運行本数含め大幅に誤りが確認されました。
問題は、執筆時に確認した「えきから時刻表」の見方が分かっていなかったこと。
凡例に「赤字は特急」とあったため、すべて特急だと認識していました。
JR北海道のものを確認すると、すべて黒字。普通電車でした。こちらの勘違いです。
今回確認したHPの情報から。滝川駅
ただ気になるのは、JR北海道の表記。
他サイトにおいても、5:50の列車は「特急ライラック」です。
これを「普通」としているのは、どういうことなのでしょうか…
数が苦手なので、掲載前に2~3回ほど確認をしているのですが、
ここまで大きく外していたため、正直ショックを受けています。
当日はたまたま新聞報道を見つけ慌てて作成したため、
二次資料に頼った調査となっていました。結果このような大誤報に…
今後は、原点に立ち返り「一次資料」並びに「複数資料」に触れるよう
最善を尽くしてまいります。
コメントくださいました皆様、ありがとうございました。
随時、個別に返答させていただきます。
参考資料
・北海道新聞「JR札沼線 当別町も廃止容認」2018/10/3
・JR北海道 営業係数(2017年)
・Wikipedia 札沼線