横浜みなみ通信 /【避難所】双道鉄道

横浜市南部地区(港南・磯子・金沢・戸塚・栄)を中心とした 地域の歴史・情報を発信していくブログです。 2019年12月、Yahoo!ブログから移転しました!

2019年03月

どうも、管理人です。
今回は、横浜市金沢区内におけるバス事情から。

白山道循環 減便へ

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今回、昼行便が廃止される「小泉回り」(文5)系統 (16.7.13 上行寺)

京浜急行バス能見台営業所は、2019年4月1日より
金沢文庫駅発着の路線バスのうち白山道循環線
(文5:小泉回り・文6:六浦回り)を減便することを明らかにしました。

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減便を知らせる通知文 (19.3.22 金沢文庫駅西口)

1.白山道循環とは?
白山道循環は、1951年に横浜市営バス26系統として開業した路線であり、
金沢区内に現存する路線としては、京急バス4系統(横浜ー磯子ー追浜線の一部)、
神奈中バス船08系統(大船ー公田ー金沢八景)などと並び、古い路線の1つです。

1959年4月1日に京浜急行へ移管されて以来、
京浜急行グループの手によって60年にわたり運行されています。

現在も左右回り(小泉回り・六浦回り)両方向運行が運行されており
過去には、各方向40回以上、さらには大回り・小回りの系統も存在するなど
金沢区南部(六浦地区)の生活の足として、大きな役割を果たした路線です。

また、白山道~六浦(下図:左下)は狭隘道路につき、2000年春まで、
ツーマン運行(安全誘導員添乗)されていたといわれています。

2000年春に、金沢文庫~白山道・西ヶ谷戸の区間において、
高舟台循環線・八景台住宅線(文10・11系統)が開業したことに伴い、
中型車から小型車へ切り替えられ、運行本数も大幅に減少することになりました。

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白山道循環線路線図 (赤線)

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金沢区内で唯一、踏切を渡る営業路線でもある。写真のバスは教習中。
 (12.2.25 泥亀1-東急車両)

2.何時台が減るのか?
さて、白山道循環は管理者の記憶が正しい限り、2000年のダイヤ改正以後、
運転時間帯の改正はあるものの、大きなバス本数増減はなかったと記憶しています。

ですので、現在まで20年間概ね本数が一緒だと思います (;'∀')
そこで新旧時刻表を並べてみましょう。
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現行路線時刻表(19.3.22撮影)

小泉回り(北・左回り)は、午前に4本、午後に2本の6本設定されています。
特に、朝は白山道(釜利谷)や六浦の人が金沢八景駅へ接続するために
利用されており、特に7・8時台の利用は立ち乗りも目立ち旺盛な需要があります。

六浦回り(南・右回り)は、11時以降の日中に4本設定されています。
京急ストアやイオン(旧:ダイエー)から、六浦・白山道方面へ帰る際や、
区役所へ訪れた方が利用することが考慮されていたのかもしれません。


この路線が4月1日から大きく変わります。
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新時刻表。 両方向で6便まで減少する。

小泉回りは、午前のみの運行となり午後の運行(2本)が取りやめになります。
また、六浦回りは12時と16時の2本のみに半減することになります。

3.考察
今回のような再編、原因は利用者不足だと思われます。
地域の変化を記録すべくフラフラしていますと、バスを見かけました。
日中時間帯の白山道循環線の利用状況は、座席定員の半分程度のことが多く、
「このままだと、路線廃止になってしまうのではないのか?」と思うほどでした。

特に、ダイエー金沢八景店が無料送迎バスを釜利谷地区から運行開始後は、
利用者が減ったような気がしています(目測であり実際に計測していませんが…)。
最近は、このバスにも多くの人が毎便乗者していますので、
一定数、シフトしている可能性もあり得るでしょう。

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イオンのお買い物バス(18.4.7 泥亀1丁目)


敬老パスを利用していた利用者層が、高齢化とともに最寄りまで来てくれるバスや、
通信・宅配販売へ切り替えるなど、利用者層の変化も考えられられる1つです。

さらには、業界全体として「運転士不足」が話題になっています。
一方で、「バスの増発」や「バス不便地域へバス新設」を求める声もあり、
事業者側も「利用者が少ない路線」を現状のまま維持し続けることが
困難になっている可能性もしてきます。

おそらく、利用者減の要因は複合的なものであり、
単一利用ではないと思われますので、断言できないというのが答えだと思います。

4.まとめにかえて
今年は民間移管60周年の節目の年になります。
そう考えると、その記念日に残念な話でもあります。

しかし、その中でも需要のある時間帯の運行は継続されており、
バス運行会社さんの中でも、地域の移動手段を奪わないように配慮されている
と読み取ることができます。

2019年春には金沢八景駅前の区画整理事業が完成し、
シーサイドラインと京浜急行の乗り換えが便利になるほか、
駅前にはビルが相次いで建設され新しい街が作られています。

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京急改札を出てすぐにシーサイドラインへ。反対側には駅ビルも整備される。
(2019.3.10 金沢八景駅東西自由通路)

そうなれば、文庫方面のみならず、金沢八景方面への利用者も増加する可能性も…
どうなっていくのか、見守るとともに

公共交通を積極的に利用して残していきましょう!

5.参考資料
・現地調査
・横浜市交通局「市営交通80年史」
 (※ wikipedia 京急バス能見台営業所にも同様の記述有)
・全国バス路線便覧 及び 京浜急行社史
 (※ wikipedia 京急バス能見台営業所にも同様の記述有)
・NAVITAIME 白山道循環
・Wikipedia 横浜京急バス能見台営業所

どうも管理人です。今回は地下化してから間もない大師線からです。

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地下化した「産業道路」駅 (2019.3.15 産業道路駅)

2019年3月2日終電後、京浜急行大師線は
東門前~小島新田において立体交差化を果たしました。
これにより、県道東京大師横浜線(通称:6号「産業道路」)の踏切が
解消され、踏切安全確認ならびに遮断による道路渋滞が改善されます。

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東門前駅を出るとすぐに地価へもぐり始める(19.3.15 東門前駅)

この高架化事業の完成を祝い、記念列車が運行されています。

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その列車がこれ (19.3.15 東門前駅)

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立体交差を祝うヘッドマークが掲出された1500形 (19.3.15 小島新田)

産業道路駅は、2020年3月に「大師橋」へと改称が予定されているため、
地下駅で「産業道路」と名乗るのは1年間限定となりそうです。
(本当は、地下化とともに変わる予定だったようですが、変わったようです。
その辺は、後日まとめることにします。)

2019年3月16日は、JR各社のダイヤ改正。
これに伴い、接続や直通都合から日本中の鉄道各社でもダイヤ改正が
あちらこちらで行われています。

さてさて、どんなダイヤになるのやら。

どうも、管理人です。
金沢八景のまちびらきの記事絵紹介しきれなかったことを少々。

金沢八景まちびらき アラカルト

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シーサイドライン 新駅舎(2019.3.10 以下、同日)

1)バス乗り場について
シーサイドラインの高架下に、バス・タクシー専用の駅前ロータリーが誕生します。
ここには、市の計画で3本のバス停ポールが立つことになっています。
すでに、3月10日の段階で看板が設置されていました。

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バス乗り場の案内板

これによりますと、3本のポールは以下のように使い分けられるようです。
1)関東学院循環
2)大道中学校 三信住宅 追浜駅
3)A 大船駅 上郷ネオポリス 本郷車庫前
3)B ???

ここで気になるのが、3番ポールの使い方。
会社別ならば、1・2番が京急。3番が神奈中です。

しかし、ここには鎌倉駅行の文字が見当たりません。
神奈中は前乗り、京急は後ろ乗りですから、ポール共有でも整列しやすいはず。

そう考えてみると、3番B乗り場は、もしかしたら
「鎌倉駅」という文字があるのかもしれません。

3/16 追記
京急バスより、3/26 11:00から新ターミナル利用開始の案内がありました。
3番乗り場に、鎌倉駅行きが入るとのことです。
2)バスターミナルにて
この日、開始前からバスターミナルに2台のバスが入っていました。
1台は京浜急行バス追浜営業所に、2019年に納車された大型バス、
もう一台は、神奈中のキャラクターがラッピングされた大型バス。

何かイベントでもやるのかなーと、小一時間見ていましたが。
13:00~14:30の間で全く動きがありませんでした(;'∀')

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バスターミナルは、2019年3月26日に完成・供用開始になる見込みだが、
事業者によって利用開始日が異なる可能性があるそうです。

いつから利用開始になるか、公式発表に目が離せません。

3)崎陽軒とのコラボ
シーサイドラインは近年、崎陽軒と共同でお弁当を開発しています。
今回はそこに京浜急行も加わり、3社のキャラクターが大集合!となりました。

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この包み紙中央の白い部分はシールになっている。

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この日の限定弁当。おいしくいただきました

どうも、管理人です。
今日は2019年3月10日に行われた、金沢八景駅周辺の動きについて

金沢八景まちびらき!

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シーサイドライン 金沢八景駅 新駅ホームにて(19.3.10以下同日)

1)まちびらき
金沢八景駅周辺では土地区画整理事業が行われており、
2019年3月末におおむね、道路やバスターミナルなどの公共施設整備事業が
完成することになります。

これに先立ち、2019年3月10日に金沢八景駅において「まちびらき」が
開催されました。

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まちびらき 案内ポスター
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共催・協賛企業一覧

午前中は式典があったようで、午後にイベントが行われました。
シーサイドラインの高架下にステージや商店街主催の出店が設けられ、
大盛況の大賑わいでした。

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発表が行われる高架下広場周辺 (東西自由通路より)

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会場中央にはお神輿とお囃子も

2)新駅公開イベント
さて、この日のイベントで大盛況だったものの1つに、
シーサイドラインの新駅公開がありました。

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2019年3月31日 初電より供用開始予定の新駅

この日は2回にわたり公開が行われました。
そのうちの1回に参加することができました。

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階段を上ると、すぐ右手に改札が。まだ機械は入っていませんでした。

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自由通路との段差を埋めるため、小型のエスカレータも設置されている。

実は、シーサイドラインの八景駅は自由通路から数段高い位置にあります。
京浜急行電鉄の金沢八景駅は自由通路の高さと同じですので、少し不便…

しかし、これにはやむを得ない理由もあるそうです。
シーサイドラインは、八景駅手前で国道16号をまたぎます。
この時、高架下の高さを一程度とらなければならいそうです。(住民説明会より)

自由通路の高さまで、線路が下げられなかったのが理由ともいわれています。


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横須賀(南)側の発着線は、改札外からの撮影も十分可能。

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奥には2019年3月30日終電で退役する、仮設駅舎も見える。
シーサイドラインの八景駅は仮設のまま平成を駆け抜けていったことになる。

個人的に、面白いと思ったのがこちら。
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仮設バス乗り場に発着する京急バスと乗り入れる神奈中バス

タウンニュース、横浜市によると新バスターミナルは3月26日に供用開始されます。
そうすると、路線バスは16号線から直接高架下へ乗り入れるため、
瀬戸神社横を通過し、このような写真を撮ることは叶わないことになります。

意外とこのアングルからの撮影は、貴重なものになりそうです。

3)小結
本区画整理事業は、平成時代を丸々費やしてようやく完成を迎えようとしています。
新たな時代に、どう発展していくのか。今後の発展に期待したいですね。

※この記事は、2018年9月4日 21:35 に執筆されたものです。
 yahoo!ブログ廃止に伴い、統合のため記事を当サイトに移転させています。

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どうも、管理人です。
台風21号が西日本地方へ上陸し、関西空港はじめ大きな被害が出ているそうです。
まだまだ明日にかけて風が強いようです。最大限警戒をなさってください。

台風と警報

1923年9月1日に関東大震災があったということで、
日本では9月1日を防災の日として定めています。

そこで、防災の日に合わせて訓練や防災の啓発活動が行われていたりします。
先日、移動の最中にラジオを聞いていましたら、

「災害時に出る警報や避難情報を正しく理解している人が少ない」

というテーマで話をしていました。
そういえば、「避難●●」ってよく聞くわりに理解していないかも。
と思い返して、今日筆を執ってみました。

一緒に考えていきましょう!!

1)気象警報とは?
気象警報は、大きく分けて「特別警報」「警報」「注意報」があります。
更にそれぞれが、いくつかの区分に分かれているわけですね。
表にまとめてみました。
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警報等の一覧表(気象庁HPをもとに作成)

ちなみに、各警報については、次のように説明されています。
特別警報…警報発表の基準をはるかに超え、重大な災害が発生するおそれが
  著しく高待っている場合(数十年に1度の災害)警戒を呼びかける。
警 報…重大な災害が発生する恐れのある時に警戒を呼び掛ける予報
注意報…災害が発生する恐れのある時に注意を呼び掛けて行う予報

こう見てみると、警報・注意報は「予報」で、特別警報は「呼びかけ」なんですね。
特別警報が出された段階では手遅れになっている場合がありますという、TVの
解説もようやくわかったような気がします。
(実際に起こっている中じゃ、避難できないですからね)

2)避難勧告 等とは?
平成28年の台風災害を機に、少し名前が変わったりしたのが避難移管する情報。
一応、3つの区分があるようですが、順に発表されるとは限らないようです。
詳しく見ていきましょう。

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●避難準備・高齢者等避難情報:避難勧告等を発令することが予想される場合
 ⇒避難に時間を要する高齢者・乳幼児などと支援者は避難を開始する。

●避難勧告:災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まる。
 ⇒速やかに避難場所へ避難する。避難できない場合は自宅内の安全な場所へ。

●避難指示(緊急) :災害が発生する状況が悪化、人的被害の危険性が非常に高い
 ⇒避難していない人は、緊急に避難場所へ。無理な場合は安全な場所へ。

こうしてみると、避難指示が出た段階ではすでに「予想」ではなく、
人的被害の危険性がある状態(災害の真っただ中)ということになります。

避難勧告が出た段階で避難を進めておく必要があるわけで、避難準備情報がでた
段階で、最悪の事態を含めた検討が必要なようです。

出典:内閣府 防災情報のページ

3)土砂災害警戒情報 とは?
大雨警報が発表されている状況で、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない場合に発表される情報のようです。

出典:気象庁(https://www.jma.go.jp/jp/dosha/

4)氾濫危険水位 等 とは?
この指標は、河川に用いられるものです。
河川水害では西日本豪雨や常総地域の洪水などが記憶に新しいと思います。


川についても大きく4つに分けられます。
●水防団待機水位:水害を防ぐための組織(水防団)が待機する
●氾濫注意水位:氾濫発生を注意する
●避難判断水位:市町村が避難準備情報を発令する
●氾濫危険水位:安全に避難するために避難を開始するべき水位

こちらを見ると、避難判断水位に達した段階でまずいと思ったほうがいいようです。

出典:国交省

●まとめとして
今回まとめてみると、意外と知らなかったことが多く見つかった気がします。
災害が起こった際、被害を抑えるためにも早めの行動が吉のようです。

今回の被害が大きくなりませんように願っています。

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