横浜みなみ通信 /【避難所】双道鉄道

横浜市南部地区(港南・磯子・金沢・戸塚・栄)を中心とした 地域の歴史・情報を発信していくブログです。 2019年12月、Yahoo!ブログから移転しました!

 金沢八景駅ビル 2020年2月28日開業へ! 
~平成を駆け抜けた区画整理事業も大詰めへ~

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京急電鉄は、2019年11月26日に建設中の金沢八景駅ビルの名称と、開業日を発表しました。
名称は「ウィングキッチン金沢八景」となるようです。

蒲田・川崎・鶴見で同一名称のブランドが営業を行っており、
食品・飲食を扱う商業施設となるようです。
ただ、これらは17~24店舗規模のため、11店舗となる八景は小型になるようです。

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建物内部には、改札階(3階)に京急ストアが入居し、1階にはセブンイレブンも入居。
京急ストアは、2019年春まで泥亀にありましたが、建物老朽化で撤退していたため、
約1年ぶりの八景駅復帰となります。


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主に、京急ストアが運営することなっているだけあり、フランチャイズの運営は
京急ストアのテナントが多いようです。

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2019年3月10日のまちびらきの際は、仮駅舎跡は更地であった。
1年で建物が立ったということである。


金沢八景駅前は、昭和末から令和初頭にかけて大きく変化してきました。
残る整備はこの駅ビル他数件となりました。完成したころをめどに、どう変化したのか、
まとめてみることにしたいと思います。

 神奈中 横浜営業所 2019年冬のダイヤ改正 
~大船駅発着系統で、朝晩減便へ~

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今回、減便になる「大船~金沢八景」線(隧道東口)


どうも、管理人の「カネセイ」です。
2019年11月28日に、神奈川中央交通から横浜営業所管内
ダイヤ改正のお知らせが公表されました。
今回は、このダイヤ改正について、見ていきたいと思います。

 1) 減便ダイヤ改正  
2019年12月16日に行われるダイヤ改正では、
大船駅発着便が減便される見込みとなっています。

ざっと見たところで、
・大船~桜木町線は、日中に存在した大船~上大岡便を取りやめ。
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・大船~八景線は、朝時間の運行間隔を15分毎から20分毎に減便。
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・これらに伴う、入出庫便(船15)の減便
といった変化があるようです。

 2) ダイヤ改正の背景は、人手不足?  
大船~上大岡~横浜(桜木町)の区間は、江ノ電バスも運行を
行っていた区間ですが、同日ダイヤ改正をもって、上大岡以北の
運行が終了となる予定となっています。

昨今、運転士不足から運行を維持するために、
運行距離の長い路線や利用が少ない路線の整理、
運行本数の多い路線の間引きなど、各社取り組んでいると
話を聞いたことがありますが

今回のダイヤ改正もその影響なのでしょうか?


  3) まとめにかえて  
昨今、公共交通の衰退に関する話題が多いのが残念ではありますが、
各社何とかして路線を維持しようとしていることに変わりはないと思います。
私たちも積極的に利用する等、できることからしていく必要がありそうです。

  4) 参考資料   
・神奈川中央交通「横浜営業所ダイヤ改正について」(19/11/28付)
https://www.kanachu.co.jp/dia/news/detail?tbl=2&tid=2387

どうも、管理人です。
今回は、横浜市金沢区内におけるバス事情から。

白山道循環 減便へ

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今回、昼行便が廃止される「小泉回り」(文5)系統 (16.7.13 上行寺)

京浜急行バス能見台営業所は、2019年4月1日より
金沢文庫駅発着の路線バスのうち白山道循環線
(文5:小泉回り・文6:六浦回り)を減便することを明らかにしました。

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減便を知らせる通知文 (19.3.22 金沢文庫駅西口)

1.白山道循環とは?
白山道循環は、1951年に横浜市営バス26系統として開業した路線であり、
金沢区内に現存する路線としては、京急バス4系統(横浜ー磯子ー追浜線の一部)、
神奈中バス船08系統(大船ー公田ー金沢八景)などと並び、古い路線の1つです。

1959年4月1日に京浜急行へ移管されて以来、
京浜急行グループの手によって60年にわたり運行されています。

現在も左右回り(小泉回り・六浦回り)両方向運行が運行されており
過去には、各方向40回以上、さらには大回り・小回りの系統も存在するなど
金沢区南部(六浦地区)の生活の足として、大きな役割を果たした路線です。

また、白山道~六浦(下図:左下)は狭隘道路につき、2000年春まで、
ツーマン運行(安全誘導員添乗)されていたといわれています。

2000年春に、金沢文庫~白山道・西ヶ谷戸の区間において、
高舟台循環線・八景台住宅線(文10・11系統)が開業したことに伴い、
中型車から小型車へ切り替えられ、運行本数も大幅に減少することになりました。

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白山道循環線路線図 (赤線)

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金沢区内で唯一、踏切を渡る営業路線でもある。写真のバスは教習中。
 (12.2.25 泥亀1-東急車両)

2.何時台が減るのか?
さて、白山道循環は管理者の記憶が正しい限り、2000年のダイヤ改正以後、
運転時間帯の改正はあるものの、大きなバス本数増減はなかったと記憶しています。

ですので、現在まで20年間概ね本数が一緒だと思います (;'∀')
そこで新旧時刻表を並べてみましょう。
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現行路線時刻表(19.3.22撮影)

小泉回り(北・左回り)は、午前に4本、午後に2本の6本設定されています。
特に、朝は白山道(釜利谷)や六浦の人が金沢八景駅へ接続するために
利用されており、特に7・8時台の利用は立ち乗りも目立ち旺盛な需要があります。

六浦回り(南・右回り)は、11時以降の日中に4本設定されています。
京急ストアやイオン(旧:ダイエー)から、六浦・白山道方面へ帰る際や、
区役所へ訪れた方が利用することが考慮されていたのかもしれません。


この路線が4月1日から大きく変わります。
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新時刻表。 両方向で6便まで減少する。

小泉回りは、午前のみの運行となり午後の運行(2本)が取りやめになります。
また、六浦回りは12時と16時の2本のみに半減することになります。

3.考察
今回のような再編、原因は利用者不足だと思われます。
地域の変化を記録すべくフラフラしていますと、バスを見かけました。
日中時間帯の白山道循環線の利用状況は、座席定員の半分程度のことが多く、
「このままだと、路線廃止になってしまうのではないのか?」と思うほどでした。

特に、ダイエー金沢八景店が無料送迎バスを釜利谷地区から運行開始後は、
利用者が減ったような気がしています(目測であり実際に計測していませんが…)。
最近は、このバスにも多くの人が毎便乗者していますので、
一定数、シフトしている可能性もあり得るでしょう。

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イオンのお買い物バス(18.4.7 泥亀1丁目)


敬老パスを利用していた利用者層が、高齢化とともに最寄りまで来てくれるバスや、
通信・宅配販売へ切り替えるなど、利用者層の変化も考えられられる1つです。

さらには、業界全体として「運転士不足」が話題になっています。
一方で、「バスの増発」や「バス不便地域へバス新設」を求める声もあり、
事業者側も「利用者が少ない路線」を現状のまま維持し続けることが
困難になっている可能性もしてきます。

おそらく、利用者減の要因は複合的なものであり、
単一利用ではないと思われますので、断言できないというのが答えだと思います。

4.まとめにかえて
今年は民間移管60周年の節目の年になります。
そう考えると、その記念日に残念な話でもあります。

しかし、その中でも需要のある時間帯の運行は継続されており、
バス運行会社さんの中でも、地域の移動手段を奪わないように配慮されている
と読み取ることができます。

2019年春には金沢八景駅前の区画整理事業が完成し、
シーサイドラインと京浜急行の乗り換えが便利になるほか、
駅前にはビルが相次いで建設され新しい街が作られています。

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京急改札を出てすぐにシーサイドラインへ。反対側には駅ビルも整備される。
(2019.3.10 金沢八景駅東西自由通路)

そうなれば、文庫方面のみならず、金沢八景方面への利用者も増加する可能性も…
どうなっていくのか、見守るとともに

公共交通を積極的に利用して残していきましょう!

5.参考資料
・現地調査
・横浜市交通局「市営交通80年史」
 (※ wikipedia 京急バス能見台営業所にも同様の記述有)
・全国バス路線便覧 及び 京浜急行社史
 (※ wikipedia 京急バス能見台営業所にも同様の記述有)
・NAVITAIME 白山道循環
・Wikipedia 横浜京急バス能見台営業所

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